僕の彼女は品質保証 #39「当たり前のようで、当たり前ではないこと」
僕の彼女は品質保証である。
で、このGW前に、彼女は会社の寮に引っ越しをした。
ミャンマー支社からくるスタッフ数名と同居するためである。
引っ越しから1週間がたち、僕は
某Lから始まるコミュニケーションアプリでメッセージを送った。
-ミンガラバー How are you doing?-
※ミンガラバーは、Hello.という意味のミャンマー語です
-自分たちがふつうにやってることって、
当たり前じゃなくて学習してきたことなんだな、と実感してるかな。-
聞くと、彼女が1週間でミャンマー支社からきたスタッフに教えた
生活のこまごましたことは以下の通りとのこと。
・皿の洗い方(洗剤を使わなかった)
・パンの切り方(袋ごと包丁で切ろうとした)
・風呂場でのお湯の出し方(赤いボタンを押しながらひねるとか、そりゃわからないよ。)
・紙パックのジュースの開け方/閉め方(あの独特の形状に戸惑っていた)
・ティーパックの紅茶の入れ方(中身を取り出して、お湯をそそぐんだよ。)
・掃除機の使い方(コンパクトにしまうための溝があるんだよ。)
・キッチンのシンク周りのゴミは毎日捨てること(Gが来ちゃうからね。)
・ティ〇ールをつかったお湯の沸かし方(ランプが消えたら、沸いたってサインだよ。その前までは水だよ。)
-あー、確かにそうだよね。
条件分岐とか工夫が多いから、最初わからないよね。-
-そうだね、だいたい2回くらい一緒にやれば覚えるから、あとは大丈夫みたい。
-街を一緒に歩くだけで、彼女らは点字ブロックに目を向けて、
日本の工夫ってすごくいいね、って教えてくれる。刺激的でいい毎日だよ。-
当たり前のようで、当たり前ではないこと。
僕らはいつでも学習しながら生きてる。
周りの人が教えてくれる。
僕はポットのお湯を沸かしながらメッセージを送った。
-I hope you have fulfilling days!-