僕の彼女は品質保証 #41「仕事ができる/できないの根源」
僕の彼女は品質保証である。
先月、ミャンマーという、品質ってそもそも何、と言われるであろう国に旅立っていった。
※ちなみに、文頭で書き出しておいてなんだが、彼女はミャンマーでは、品証だけでなく
Administrator(総務経理人事といった会社のマネジメント)をやっている。
この間電話をしたら、仕事ができる人/できない人の話になった。
ミャンマーと日本の時差は2.5h。さぁ寝ようとしたときに、
案外まじめな話になってしまい、どうしたもんかと思ったものだ。
こういうときは焼酎かなと、話半分で準備していたのは内緒だ。
彼女いはく、仕事ができる/できないの根底にあるのは、Humanity Skill。
コミュニケーション能力でも、技術でもない。
「自己中な人って、他人が何を求めているかがわからないから、
ことごとく結果を外しちゃう。エンジニアこそ、Humanity Skillは必要だよね。
それがないと、お客様や上司が求めているものを、つくれない。
自分がお客様が求めているものをつくっていない、ということにすら、気づけないから。」
僕も彼女の考えには同意だけど、
ミャンマーのエンジニアはきっとこう言うのだろう。
「Humanity Skillって何ですか?それはいくらのお金になるのですか?興味ないです。」
彼女いはく、あるあるだそうだ。
一気に何かが変わることなんてない。
ただ、それが波紋のように、その小さな石が沈んだところからゆっくりと
見えなくなるずっと遠くまで、広がっていきますようにと
手のなかの澄んだ色に思った。