根深いもの。
2017年3月、ミャンマー政府が発表した水祭り休暇の10日間から5日間への短縮。
10日間というあまりに長い休みでは、経済活動に影響大とした政府の決定だった。
あまりに突然すぎたため、うちの会社は
「2017年はいったん例年どおりで」としていた。
が、告知から1年たつ2018年は、
政府の方針どおり5日間(4月13日~17日)に短縮。
としようとしたら、私と同じく役割をもつミャンマー人社員から
18日~20日休みたい、と言われ、わたしは一人凍り付いた。
水祭り休暇との闘いの始まりだった。
彼女は地方ではないので諸々話をして調整もかけられたが、
これはいけないと社員全員にアナウンスした。
「4月18日が御用始めだよ。」
しばらくたったある日、5人の社員が話しかけてきた。
「4月18日から20日まで休みたいです。」
※そうするとなんと11連休になる。
「なんで?」
「バスがないからです。」「おうちでゆっくりしたいからです。」
・・・バスがない?
休暇最終日の17日はバス会社も休みのようでバスが出ない。
遠方に実家がある社員たちは、ヤンゴンに帰ってこれない。
あほか。17日に、これ幸いと稼ぎなさいよ、バス会社。
そうですか。18日と19日のバスは確認したの?→していません!
そうか、例年通り、休みたいというだけだね。今までがそうだったから。
ちょっとお話しましょう。
「みんなはミャンマー政府の発表をどう考えてるかな?
政府は、発展中の国で、10日間経済活動を止めることを良しとしなかったんだね。
私はミャンマーで会社をみんなとやっている人間として、
『この国を発展させたい。国際標準にあわせて変えていきたい。』という政府の方針に沿おうと思います。
(方針の裏に何があるかなんて、私の知ったことではない。)
バスのことは大変ですね。今年は変わらないかもしれない。
でも、みんなのマインドは変えられますか。
そうしたら、それにそって周りの仕組みも変わるかもしれないから。」
(そんな理想どおりにいかないことは、わかってる。)
でも、わたしがこの話をしなくてはいけない、ということは、
わたしのところまで承認があがってきた、ということは、
彼らを部下に持つ上司社員はOKした、ということだ。
その上司社員は、アナウンスのきっかけとなった最初の社員だった。
無意識に楽に流れ。
過去はこうだった。
こういう文化だから。
周りがこうだから。
まだまだ続きそうだ。
でも、何かを変えるって、こういうことだ。