一番の贅沢。
とても好きなカフェがある。
今日は慌ただしかった、という日や週末に、行くようにしている。
そこは珈琲も食事も美味しいけれど、
店主の気が行き届いた場所に行くということが
一番の目的で、この国一番の贅沢だと思う。
今日は、1階で食事をしていたら
たまたま私が尊敬している人が店に入ってきて
珈琲を飲んでいくということだった。
少しでもお話ししたいと思って、同席させてもらうために
2階に席を移そうとした。
そのときに店主が店員に確認したのは、
「今、2階に煙草吸っている人いる?」だった。
私は気管支が弱い関係で煙草が苦手だったりする。
(全社禁煙を18年前から貫いている会社で働いている)
明確に「煙草を吸う人と同席できない」等と
「できないこと」としてお話ししたことはなかったので、
それを自分でも気にしていなかったタイミングで
気遣ってくれたことが、衝撃だった。
画一的なサービスやチェーン店があふれて、
それを消費することに慣れているときに、
客というラベルではなく、人として気遣ってもらうこと、
人として誰かを気遣うことを思い出させてくれる。
一番の贅沢だ。