リケジョのミャンマー赴任記。

湘南育ちの品質保証。ミャンマーから日本に帰国。仕事、人生、めいっぱい楽しみます!

ミャンマーへの祈り(2021/3/1-4/4)

2月1日のクーデター以降、軍による暴力・射殺・爆撃で、
死者数は少なくとも550人とのこと。
なぜ、550もの命が、奪われなくてはいけなかったんだ。

 

3月第1週(2021/3/1-3/7)

クーデターが起きて1か月、2月末日には
軍の鎮圧活動で20人を超える市民が亡くなった。

3/3(水)には、一日で倍近く、38人の市民が亡くなった。

翌日、ミャンマー人の同期社員(現地在住)から連絡が入った。
感情をコントロールできない、とのこと。電話をかける。
泣いているというより、涙が止まらない、という状態だった。

「死んでしまった人の意志を継ぐ、というのは、泣くことではないと思う。
 彼らが望んでいるのは、わたしたちが強くなって、
 今わたしたちの周りにいる人たちを守ること。
 粘り強く、望みをつかむことなんじゃないか。」と話した。

彼女は泣き止んで、今は周りを元気づけ、守っている。
精神的に限界をもはや超えてしまって、
強くならざるを得なかった、ということだと思う。

 

3月第2週(2021/3/8-3/14)

夜、警察に連れ去られた人が、
朝には遺体となって家族のもとに戻ってくる、ということが頻発。

エリアによっては、住民同士の助け合いが
機能しづらいところもあるようだ。(宗教や民族の関係で)

安全のため、地方からヤンゴンに出てきていた社員も、
全員Home townに戻った。

社員たちがHome townに戻る日の日中、
ヤンゴンの道路で火が上がっている、と写真があがってくる。
無事にHome townに戻った、という連絡を受けるまでは
生きた心地はしなかった。

3月第3週(2021/3/15-3/21)

3月15日、ヤンゴンマンダレーの一部地域で、戒厳令が発令。
戒厳令が発令されたエリアは、
電気・水・インターネットが遮断されている、とのこと。

とはいっても、戒厳令が発令されたエリアで
いったい今何が起きているのかは、なかなかわからない。

それもそのはずで、ミャンマー全土で、
モバイルデータ通信が全遮断され、
市民同士での連絡がままならない。
下手に電話をかけて、かけた相手が軍に見つかってもいけない。

 

3月第4週(2021/3/22-3/28)

3月27日の国軍記念日。

1日で100人以上の非暴力を貫く市民が殺された。
軍は、抵抗するなら頭や背中を撃ち抜くぞ、と宣言した。
正当性のかけらもない。

 

3月第5週(2021/3/29-4/4)

軍が通信遮断を強化。FTTH以外は繋がらない状態。
ミャンマーFTTHなんて一般家庭で引いているのは少数。

ミャンマーからの映像などが出回りづらい状況で、
社員が住んでいる地方の様子もなかなかわからない。
時折来る連絡によって、生きるか死ぬかの状況で、
何とか生きていることがわかる。

 

4月4日のNHKスペシャルは、映像も多く、
ミャンマーの現状がリアルに映し出されていた。

普段ミャンマーとかかわらない、社員寮の寮生も
食い入るように見ていた。
4月7日(水)0:10から再放送とのことで、
まだ見ていない方には、ぜひ見ていただきたい。

www.nhk.jp